抗菌剤はペニシリン系からマクロライド系へ

投稿日:2017.05.19

膀胱炎の男性ジスロマックは、幼児から大人までよく使われているマクロライド系の抗菌剤(抗生物質)の1つです。
幼児には細粒があり、大人は錠剤があります。
このジスロマックは、飲み方に特徴があり、1日1回を3日間続けるようになっています。
適用としては、グラム陰性と陽性菌それぞれに効果があるため、扁桃腺や感染症、怪我による化膿止めとして幅広く使われています。
同じような抗菌剤として、ニューキノロン系があります。
ただし、ニューキノロン系は、耐性菌のこともあり、以前からすると、使用頻度が少なくなっていますが、泌尿器科では、膀胱炎として、今でも使われています。
ただし、ジスロマックが膀胱炎で使われることはないです。

マイコプラズマによる細菌性には、最近ジスロマックが使われるようになってきました。
ジスロマックが存在したかったころは、ペニシリン系の抗生物質がよく使われていました。
しかしペニシリン系による耐性菌があらわれてきたため、マクロライド系のジスロマックにシフトしてきた経緯があります。
国内でも耐性菌が問題になってきてから、ペニシリン系はほとんど使われなくなってきています。
ただし、途上国では耐性菌の問題がそこまで大きくなっていないこともあり、今だにペニシリン系がよく使われています。

日本国内では、年配の医師がペニシリン系を使うこともあり、ジスロマックで効果がなければペニシリン系を使うこともあります。
そのためジスロマックで効果がなかった患者さんにペニシリン系で効果を発揮したという症例も少なからずあります。
患者さんによってはペニシリン系に対して耐性がなかったものと考えられます。
まさに不幸中の幸いです。
患者さん一人ひとりにあった抗生物質の使い分けは、医師の力量と長年の勘によります。